OKRとは?目標達成に強い組織をつくるフレームワーク

黄田勇河

April 8, 2025

OKRとは?

OKRは「Objectives and Key Results(目標と主要な成果)」の略。
目標(Objective)と、それを測るための成果指標(Key Results)をセットで定義する、シンプルかつパワフルな目標管理の方法です。

  • Objective(目標):達成したい方向性やゴール。チームにインスピレーションを与える、やや抽象的で野心的な内容。
  • Key Results(成果指標):Objectiveの達成度を測る定量的な目安。1つのObjectiveに対して3〜5個設定するのが一般的。

例:

Objective:ユーザー満足度の高いプロダクトを提供する
Key Results

  • NPS(ネットプロモータースコア)を40以上にする
  • 月間アクティブユーザー数を20%増加させる
  • ユーザーサポートの平均返信時間を1時間以内に短縮する

OKRの使い方・導入ステップ

OKRはただ書くだけでは機能しません。運用のプロセスも大切です。

  1. トップレベルのOKRを定める
     会社や事業全体の方向性に沿ったObjectiveを設計し、それをもとに部門やチーム、個人のOKRへと展開します。
  2. 四半期ごとに運用する
     スピード感と柔軟性を保つため、OKRは3ヶ月単位で設定・見直しを行うのが基本です。
  3. 社内で透明に共有する
     誰がどんなOKRを持っているか、全員が見える状態にします。これにより、連携や応援がしやすくなります。
  4. 進捗を定期的にチェックする
     週1回などの頻度でKey Resultsの進捗を確認し、問題があれば早めに軌道修正します。

どんな会社に向いている?

OKRが効果を発揮しやすいのは、以下のような組織です:

  • 急成長中のスタートアップ
     組織の拡大に伴う情報のズレや認識違いを防ぎ、チームをひとつの方向にまとめます。
  • 自律的なカルチャーを育てたい企業
     社員一人ひとりが「自分の目標」に責任を持ち、成果を意識して動く文化をつくるのに向いています。
  • 目標が曖昧になりがちな職場
     日々の業務に流されがちな環境でも、「本当に大事なことは何か?」に立ち返るフレームになります。

一方で、業務がルーチン化していてトップダウンの指示が中心な組織では、OKRは馴染みにくいかもしれません。

まとめ:OKRは、組織のエネルギーを一点に集中させる武器

OKRは、単に目標を数字で管理するツールではありません。チーム全体が「どこに向かっているのか」を共有し、主体的に動ける状態をつくるための仕組みです。

まずは小さな範囲で試しながら、「やりながら学ぶ」スタンスで始めてみるのがおすすめ。慣れてきたら全社的に広げていけば、組織全体の推進力が大きく変わるはずです。

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